グランデージゴルフ倶楽部(奈良県)会員制倶楽部の解散を表明
- 2024.04.25 お知らせニュース
令和7年5月31日をもって解散しゴルフ場名変更と
預託金等全額返還、同期からコースを閉鎖し大規模改修
グランデージゴルフ倶楽部が2025年5月31日をもって倶楽部を解散すると表明した。名称変更も行うという。
会員宛ての通知では「これからの30年、50年歴史を繋いで行けるコースに生まれ変わろうと大きな舵を切ることを決断しました。日本一のコース、日本一のメンバーシップを目指して大幅なコース改造、大規模修繕をこれから行ってまいります」とし、2025年6月1日より「EAST」「NORTH」を閉鎖してクラブハウスの改善工事を行うことも計画している。
会員には後日、詳細な手続きを案内する予定で、会員から預かっている預託金は全額返還するという。また2019年7月以降入会・名義変更を行った方には入会金および名義変更料全額をお返しするとしている。
この案内に先立ち、同倶楽部は2024年3月4日から「WEST」コースをクローズして修復工事を行うと案内していた。2024年2月に〝Wコース長期クローズのお知らせ〝としてホームページにも掲載。昨年より散水用本管の経年劣化による漏水が多発し、地上から2メートルに埋設たれている散水用本管を修復することと、Wコースの池の排水出口付近の擁壁にクラックが入り、池の水が漏れていてこの修復と合わせて、カート道の全面舗装およびカート誘導線の引き直し、コース改修工事も行う方針で6カ月以上の工事が必要と案内していた。
同倶楽部では1998年に日本プロ、2010年に日本女子プロも開催され、多くの池などが特徴のアメリカンスタイルのコース。来年の2025年5月15日~18日には関西オープンの開催も予定されていることから、これに向けての整備であるとも案内していた。
それが今回飛躍して、倶楽部の解散を発表し、大規模修繕を行うこととしたもの。コースの改修はコース設計家の佐藤謙太郎史の監修で行うこととなっている。
同倶楽部取締役は「開場して30年が経過し、まず早急にWコースの配管等を修繕する必要がありました。また芝生をはがすならバンカーの位置を含めコース改修することに決めました。今回の案内で会員の反応は様々ですが、未来に残せるコースにするため工事費用はかかりますが、一旦預託金を全額お返しして行うこととしました。工事内容の詳細は未定ですが、一気に行う考えもあります。新倶楽部には賛同いただける方に入っていただければと思います」と話している。会員へ返還する預託金総額は約5億円。正会員一口で50万円ほどとしている。
同倶楽部は民事再生を申請した会社から会員有志出資により設立した会社がゴルフ場の営業譲渡を受け再建した。会員として株主でもあった浅井猛雅氏が大株主となり、2017年3月17日にはゴルフ場会社の商号を現在の㈱Gエンタープライズに変更した。浅井氏が代表を務めるアカナスホールディングスのグループとしてコース管理を自社とつるなど経営改革に取り組み、一方でゴルフ場用に併設してグランピング施設「グランパーク吉野」も2023年にオープンしていた。
グランデージゴルフ倶楽部・つばさゴルフHPへ⇒https://www.tsubasagolf.jp/course/course62553654a291d/