榊原ゴルフ倶楽部(三重県)太陽光発電事業への売却で6月末閉鎖

  • 2025.04.18 お知らせ

 15年前に破産会社から資産等取得も用地売却の判断で

 トーシンプリンスビルゴルフコースが入会金不要で会員受け入れ

 ココパリゾートの補充募集に便宜など代替措置を用意

 榊原ゴルフ倶楽部は、令和7年6月末をもってゴルフ場を閉鎖するとし、自社ホームページ(https://www.sakakibara-gc.com/)やプレー予約会社を通じても公表した。

 令和7年3月に会員に宛てた通知では、6月末の閉鎖とともに代替措置として会員受入ゴルフ場の案内も行っており、その一つは入会金不要の特別措置で受け入れるとしている。

 同倶楽部は、2008年3月に破産した榊原国際観光㈱の管財人を通じて成本コンテナー㈱が資産を譲り受け、2010年12月から現名称で営業再開。破産事件であったが新経営側は榊原国際観光㈱の会員債権者に入会金負担はなく、年会費や実費の納入により、プレー券(無額面で譲渡可の会員証書を発行)を認め、高齢者には終身会員制度を設けていた。

 今回は、閉鎖により榊原GCでのプレー券はなくなるが、倶楽部理事会での案内では、トーシンリゾート㈱と協議を重ねてきたとし、同GCから北12キロに位置するトーシンプリンスビルゴルフコースが同地区のゴルフ場の為の特別措置として、入会金は特別協力のため全額免除とし、転籍入会に伴う費用は年会費のみの3万円で受け入れる。またトーシングループコース特別入会制度として、①プリンスビルゴルフコースと同時に他コースも入会する場合は1コース当たり8万円(プラス年会費)、②プリンスビルに入会せず、トーシングループコースへ入会希望の場合は、1コース13万円(プラス年会費)—と案内した。

 トーシンリゾートのグループコースは、プリンスビルの他はトーシンGCセントラルC(岐阜県)、トーシンさくらヒルズGC(岐阜県)、伊良湖シーサイドGC(愛知県)の計4コースあり、グループコースの会員特典は同グループの他コースを特別料金で利用可能、年2回グループコースの情報季刊誌の発行があり、今回は榊原GC会員ん限定の特別入会制度と説明し、令和7年4月末までに入会申請を完了するよう案内した。入会窓口はトーシンリゾートで、移籍等の相談は榊原GCの総支配人と支配人が受けるという。

 さらに榊原GCの南側に位置し、白山ヴィレッジGコース、三重フニックスGコース、三重白山Gコースを有するココパリゾートクラブの特別補充会員募集に榊原GC会員限定価格として25万円、「under40」22万円、「over70」18万円と割安で入会できる措置も案内した。

 吉山総支配人は「太陽光発電事業への売却が決まり年会費を1年半免除してきたが、お世話になった会員にはプレーを継続できる道筋を残したく理事会で動いてきた。プリンスビルには年会費だけで入会できるので1400名強在籍する会員のうち、すでに350名以上転籍希望が出ています」と説明している。榊原GCとしては管財人から譲り受けた36ホールのうちの一部ホール分を2メガの太陽光発電用に日本コムシスに土地を賃貸していたが、今回はゴルフ場用地全体を売却するという。同地ではパシフィコ・エナジー白山合同会社が128メガの太陽光発電開発計画を進めている。

 メガソーラへの売却というと、ゴルフ場の経営不振が原因と思われがちだが、同GCは楽天から地域で顕著な実績を上げたゴルフ場として「エリア部門」の表彰を受けるなど賑わっていたという。オーナーの代が変わり、ゴルフ場売却を選んだ結果となったようだ。

榊原ゴルフ倶楽部・つばさゴルフHPへ⇒https://www.tsubasagolf.jp/course/course6255362a97698/