那須国際カントリークラブ(栃木県)令和6年5月末で一旦クラブを閉鎖・解散

  • 2024.05.23

 老朽化でクラブハウス建替え等、3年閉鎖を予定

 令和6年5月20日から会員権名変停止、会員に預託金等返還

 

 東急リゾーツ&ステイが運営する那須国際カントリークラブは、令和6年5月20日から当面の間、会員権の名変を停止すると案内した。

 名変停止理由はクラブハウス及びコースの老朽化に伴い、令和6年12月の冬季クローズを以って施設を一時閉鎖し、クラブハウスの建替えとコースの改修を行うこととなったためとし、工事期間は3年程度を予定している。

 同クラブに詳しく取材すると、クラブハウスの建替えとコース改修に3年間をかける予定から、一旦今月末でゴルフ場を閉鎖し、クラブも解散。会員には預託金全額と退会保証金(入会金に相当した分)を一旦返還するため会員権の名変を停止したとしている。現会員数は正会員で約600名、年次や期間限定の会員が100名弱在籍しているという。工事が終了し、リニューアルオープンする際には再入会の案内も行うとしている。

 3年かける工事内容は現時点で固まっていないとしているが、ホテルを併設し、アクテビティが充実したリゾートタウンとして、コースもより質の高い内容とする考えとしている。同クラブはテニスコートや、新たに加わるアクテビティとして9ホースのフットゴルフも備えていた。

 最近はインバウンドなど観光需要の盛り上がりを意識したホテルのリニューアルを行うところが増えたが、那須国際カントリークラブについては国内向けで特にインバウンドを想定してはいないとしている。

 ちなみに、同クラブは1962年に開場。2005年3月に東急不動産㈱グループ入りしたゴルフ場で、それまでは三井物産系列の木下物産㈱が会員制で経営していたが、会員に預託金を返還してクラブを解散し、東急不動産は会員ゼロで同クラブを取得。同年6月から縁故正会員を92万円で10年間の期間限定正会員を42万円で募集を開始し、再び会員制ゴルフ場に移行。縁故募集の終了後、1次、2次、その後2008年5月から3次として正会員133万円(預託金70万円)、10年間限定会員63万円で募集していた。